2024.12.16
【今も、20年後も暮らしやすく】住まいのユニバーサルデザイン
[ 目次 ]ユニバーサルデザインとはユニバーサルデザインの原則バリアフリー住宅との違いなぜ、住まいにユニバーサルデザインが必要なの?こんなところに!住まいのユニバーサルデザインの例実際にお家を見学して、暮らしやすさを体感しよう 1. ユニバーサルデザインとは? 「ユニバーサルデザイン」とは、年齢、性別、能力といった人々の多様な違いに関わらず、誰もが快適に利用できるような設計やデザインのことです。 1-1 ユニバーサルデザインの原則 「ユニバーサルデザイン」とは、年齢、性別、能力といった人々の多様な違いに関わらず、誰もが快適に利用できるような設計やデザインのことです。 公平である: 誰でも利用できること柔軟性がある: 様々な人々のニーズに柔軟に対応できることシンプルである: 利用者の経験、能力、状況に関係なく使えること分かりやすい: 必要な情報が明確に伝わること安全である: 間違えにくく、うっかりミスなどがあっても危険を最小限にすること体の負担の少ない: 少ない力でも楽に操作できること十分な空間がある: 利用者の体格や体勢、能力に関わらず使いやすいスペースと大きさを確保すること 1-2 バリアフリー住宅との違い ユニバーサルデザインと似た言葉としてバリアフリーという言葉があります。 バリアフリーとは、高齢者や体の不自由な人を対象に、暮らしを不便にする要因を取り除くことを目的としています。一方でユニバーサルデザインはすべての人を対象にしており、誰もが心地良く安全に暮らすことを目的としており、より幅広い層のニーズに対応しているという点で違いがあります。 2. なぜ、住まいにユニバーサルデザインが大切なの? 1. 家族構成やライフスタイルの変化に対応できる 暮らしのニーズは、時間と共に変わっていきます。例えば子供が生まれたご家庭ならば、ハイハイ、つかまり立ち、歩き始め…というように、成長の度に必要な空間や設備は変わっていきます。子供の独立後は夫婦二人になったり、介護が必要な家族が増えたりすることもあるでしょう。ユニバーサルデザインを取り入れておくことで、将来の変化にも柔軟に対応できる空間を作ることができます。 2. 家の資産価値が上がる将来的に家を売却する際に、ユニバーサルデザインの住宅は高く評価される傾向にあります。 3. 災害時にも安心ユニバーサルデザインの住宅は、災害時に安全に避難できる工夫がされていることが多いです。住宅購入の際にはユニバーサルデザインの視点も交えて検討することで、10年先、20年先にも安心できる住まいをつくることに繋がります。 ↑[ 目次 ]へ戻る 3. こんなところに!住まいのユニバーサルデザインの例 ★オープン外構 : 安全面と景観の両方に配慮した設計 視界が開けることで周囲の様子が把握しやすく、安心感が得られます。また室内からも近隣の様子を見渡せるため、子供が外で遊んでいる時も様子を見守ることができます。 ★リビング : ケガを防止しつつ、ゆとりを持って心地良く暮らせる工夫 メーターモジュール メーターモジュールとは、建物の設計に用いられるモジュール(単位)の一つで、1つのモジュールの大きさが【1m × 1m】のものを指します。従来の尺モジュール【91cm × 91cm】と比較して、空間をより広々と使えるため、ユニバーサルデザインの観点においても非常に有効です。日本人の体格は年々大きくなっていることもあり、約10cmの差が暮らしの様々な場面でゆとりをもたらしてくれます。また、廊下の両側に手すりをつける余裕もあるため、将来もしバリアフリー仕様へのリフォームが必要になった際も、対応しやすいのがポイントです。 ゆっくり閉まる扉 早いスピードで閉めたとしても自動的に減速してくれる仕様になっており、誤って指を挟んでしまわないように配慮された安全設計です。引き込まれるようにして閉まるため、扉の閉め忘れを防止するという側面もあります。 少しの力で開け閉めできる窓ハンドル ハンドル式の窓は、取っ手の部分が握りやすいデザインになっています。テコの原理を利用した設計で、少しの力で誰でも簡単に開け閉めができます。 スイッチの大きさ ボタン部分が大きく設計されたスイッチは、指以外の部分でも押しやすく、簡単にオンオフの切り替えができます。 家事動線と収納を配慮したキッチン キッチンは、家事動線や収納を工夫することで、誰もが安全かつ快適に料理や食事の準備ができるようになります。 キッチンの両側を動線として使えるアイランドキッチンを採用したり、調理、洗い物、収納といった一連の動作を考えてキッチン設備が配置されていると、家事動線がコンパクトになります。 ★階段:転倒を防ぎ、安全に昇り降りするための配慮 握りやすい太さの手すり 握りやすい太さに設計された手すり。階段の折り返しの箇所など、コーナー部分も連結させることで、動線が途切れることなく、安心して昇り降りができます。 ★お風呂場:温度差による健康被害や事故を減らす工夫 入った時の「ヒヤッ」を軽減する、滑りにくい床浴室に入った時に感じる床のヒヤッと感は、柔らかく断熱性のある床を採用することで軽減されます。床の素材が柔らかいと、床が濡れても滑りにくく転倒を防ぐことができます。万が一うっかり転倒した際にも衝撃を和らげることができ、お子様からご年配の方まで安心して入浴できます。浴室に入る際の段差をなくしてフラット化させることも、転倒防止のために大切です。 浴室暖房冬場の浴室は室温に比べて温度が低くなりやすいため、ヒートショックなどの事故が起こりやすい空間です。温度差による血圧の上昇を防ぐために、浴室暖房を利用するのがおすすめです。浴室を暖かくすることで、体への負担を軽減することができます。 4. 実際のモデルハウスを見学して、暮らしやすさを体感しよう 住まいの購入時は仕事に子育てに忙しい時期と重なる方も多いと思いますが、住まいのユニバーサルデザインを知ることで、10年・20年先の生活について少しイメージがしやすくなるかもしれません。ぜひ、長期的なライフプランを考えるきっかけにしてみてください。今回取り上げた住まいのアイデアは一部の例ですが、ワウハウスの住宅においても、様々な箇所にユニバーサルデザインが取り入れられています。モデルハウスでは、実際の開放感、天井の高さ、動線のスムーズ感など、間取り図だけでは分かりにくい部分をじっくり確かめることができます。 気になる物件があればぜひ、実際にお家を見て、新居での暮らしをイメージしてみてください。 ↑[ 目次 ]へ戻る